画家のシマッタさんの絵画展にて

先週11月3日(土)にある福祉の専門学校の学校祭に参加しました。
シマッタさんという画家の絵画展が行われたからです。
シマッタさんはその場で実際に来てくれた方に合わせて絵をかいてくれます。

下の絵はシマッタさんの今年の代表作の「親鸞」です。

私はシマッタさんの作品をシルクスクリーンでバッグやTシャツやはんかちにプリントして販売しました。

シマッタさんは身体にしょうがいがあり、足でコンピューターや筆を使い絵を描きます。
絵画展に車いすにすわった30歳代の娘さんとお母さんがいらっしゃいました。
お母さんは娘さんが昔通っていたリハビリセンターでシマッタさんの『おちんちんの首つり』という本をごらんになって、その内容はしょうがい者の本音が書かれた痛快なものなので、今回の絵画展にいらしたということでした。

お母さんは、言葉を話さない娘さんの気持ちを母親としてもっと知らなきゃいけない・・・「シマッタさん、母親なんだからもっとしっかりしろ!というメッセージを書いてください」と頼みました。
シマッタさんがじっくり考えて、筆ペンを足ににぎり、書いたのが以下の言葉です。
娘さんの思いを代弁された文章です。
「親離れ、子離れは難しいものです・・・」とシマッタさんは語りながら。

絵画展を担当していた学生さんは、少し離れて「見るとぐっときそう・・・」と。
じっと静かに見入る人もいて、とても優しい空気と出合いがありました。